徒然なるままに
タッキーが引退を発表した。
あむろちゃんといい、タッキーといい、ホルモンの休止といい、平成が終わっていく。私達の平成が。
弟は昔、タッキーに似ていると言われていた。なお、時間とは恐ろしいもので現在全く似ていない。きっとタッキーの小さい時の写真を見れば、タッキーはタッキーであって、弟とは全く似ていないのだろう。そうでなければおかしいくらい似ていない。あの時弟のことをタッキーと呼んでいたママさんたちは反省した方が良い。弟が間違えてジャニーズにでも入りたがったら、私達家族はどう言葉を選びつつ本人に「あなたはタッキーではない」と伝えなければならなかったかと考えると震える。
弟は小さい時、ダンボールの中に入りたがった。母親はそんな弟を「将来このままダンボールに入って成長し、ホームレスになったらどうしよう」と案じていた。そんな幼少期にしなくても良い親からの心配をよそに、弟はすくすくと育っていき、今は大学四年生だ。
ダンボールの中から飛び出して大学にまで進学し、楽しそうに怠けた学生生活を送っている。
もう四年生なのに、もう夏も終わるのに、就職が決まらない。母親は我が子がホームレスになる危険性があったことなんかすっかり忘れてしまい、今は我が子が就職できないという恐怖に怯えている。
タッキーが引退を発表した。
平成が終わり、新しい時代が始まる。
我が家の元タッキーは、新しい時代を何をしながら迎えるのだろうか。
姉として、良い時代になってほしいと願っている平成の今日この頃。